冷え性悪化はお風呂が原因だった!正しいお風呂の入り方

冷え性改善 お風呂の温度

手足や体が冷えてつらい冷え性。身体が冷えすぎて、寝るときに寒すぎてなかなか寝付けない。家に居ても寒すぎて頭が痛くなったり。そんな辛い冷え性を改善しようと、体を温める対策を取っていると思いますが、その対策が返って冷え性を悪化させていることがあるのです。冷え性を悪化させてしまう間違った対策法をご紹介します。

42℃のお風呂に長めに浸かる入浴は逆効果!

「冷え性の対策、何をしてますか?」という問いに対して帰ってくる答えの多くは、「熱めのお風呂に長めに入る」「生姜を食べる」「厚着をする」が一般的。この中で、冷え性を悪化させてしまう間違った対策があります。

それが、「熱めのお風呂に長めに入る」です。

寒い冬、冷えた体を温めるのに一番良さそうな方法ですよね。ちょっと熱めのお風呂にじっくりと浸かり、体の内部までしっかりと温める。冷え性改善にもってこいの対策のように見える入浴法。でも、実はこれが色々なことをしても冷え性が改善されない根源だったのです。

お風呂に浸かるということはとても健康にいいことなのですが、入り方を間違えてしまうと自律神経のバランスが崩れてしまいます。自律神経と冷え性、実はとても密接な関係にあるのです。

自律神経と冷え性は切っても切れない関係

自律神経とは

私たちの体は、血管を拡張させたり収縮させたりすることで、血管を流れる血液量を変化させて体温を調節しています。この血管の拡張と収縮を司っているのが自律神経です。

そして、自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経で構成されています。

【交感神経】
 緊張したり、心が疲れたり、ストレスを感じることで働く神経。
 車で言えばアクセル。
 交感神経が優位に立つと、血管が収縮して末端の血流量が減る。

【副交感神経】
 リラックスした時などに働く神経。
 車で言えばブレーキ。
 副交感神経が優位に立つと、血管が拡張して末端まで血流が行き届く。

この定義をイメージした上で、冷え性との関係をみていきましょう。

なぜ熱いお風呂に長めに入るとダメなのか

私たちの血管の周りには、コイルのように巻き付いている細胞があります。血管の収縮を司っている平滑筋の細胞で、自律神経は平滑筋の細胞を取り囲むように付いています。そして、平滑筋に自律神経が作用して血管の収縮と拡張を行っています。

自律神経

自律神経は、熱いお風呂に長い間浸かっていると、交感神経が優位な状態になり血管を収縮させます。そして、末端の血流が悪くなり、本来なら体温と同じくらいの血液が全身に流れるところが、手足の血流が悪いために全身に温かい血液が回らずに冷えてしまいます。

交感神経と入浴時間

このグラフは、健康な人と冷え性の人の入浴時の交感神経の推移を表しています。
健康な人の場合、入浴直後は温度に反応するため、一旦は交感神経の値が上がっていますが、2分も経てば落ち着きを取り戻して、低い状態で推移しているのが分かります。

これに対し、冷え性の人の場合、入浴14分後辺りから自律神経が過敏に反応し、18分後からは一気に上昇しています。冷え性の人が良かれと思って熱めのお風呂に長めに入ると、このグラフを見ても分かるよう、自律神経のバランスが大きく乱れてしまいます。

自律神経は一度崩れてしまうと、なかなかそのバランスが元に戻らないため、交感神経が常に優位に立ち血管が収縮状態で、末端に血流が行きわたらない慢性的な冷え性となってしまうのです。

いくら厚着をしても、体を温める作用のある生姜やホットドリンクを飲んだとしても、間違ったお風呂の入り方をしていれば一向に血流の改善は見られないということなのです。

お風呂に入ることは、体が温まることで血流も増える良いことだけども、熱すぎるお風呂や長すぎるお風呂に入ると、激しく自律神経を乱してしまいます。自律神経はとてもデリケートなもの。冷え性を改善するためには、自律神経を整える入浴方法がカギとなります。

冷え性改善入浴法

・温度は39度~40度のぬるめ
・浸かる時間は全身浴1:半身浴2の割合で
・かけ湯をしてからゆっくり首まで浸かる

自律神経は温度差にとても弱いので、急に暑くなったり寒くなったりするのを嫌います。

全身浴の際には、まずかけ湯をして温度に体を慣れさせてから、首までゆっくりと浸かります。首には自律神経のセンサーがあるので、首をゆっくり温めることで副交感神経が優位に立ち、血管が拡張して血流が良くなります。

全身浴の次に半身浴をするのは、お風呂の外に出るための準備です。首まで浸かった状態ですぐに出てしまうと、温度の変化で自律神経が乱れます。半身浴を挟むことで、自律神経の乱れを防ぐことができるのです。

全身浴1:半身浴2なので、理想的な入浴時間は全身浴が5分、半身浴が10分の合わせて15分以内がオススメです。しかし、これはあくまで目安。熱いのに無理をして15分入ると逆にストレスとなってしまうので、自分が心地よいと感じる入浴時間で入ればOKです。

<参考:みんなの家庭の医学>

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る