うつや怠けていると勘違いされる慢性疲労症候群とは

「慢性疲労症候群」という病気をご存知でしょうか?ニュースでたまたま特集を見たのですが、『最近、疲れが取れないな~。慢性的に体が疲れてるな~』というレベルのものではありませんでした。「慢性疲労」という言葉が付いているが故に、大した病気ではないと勘違いされてしまうような、周りの理解を得にくい病気でした。

慢性疲労症候群とは

慢性疲労症候群とは、強い疲労感が半年以上続き、日常生活に支障が出る病気です。激しい疲労感が身体から抜けず、一日の大半を横になって過ごす人も多くおられます。

聞いたことのない病名にも関わらず、国内の推定患者数は何と30万人以上にも上ります。しかし、根本的な治療法はなく、国の難病指定を受けられていない為、公的支援が受けられず、患者さんの心身的苦痛と経済的苦痛は計り知れません。

慢性疲労症候群の症状とは

・強い疲労感
・眠れない
・記憶力が低下する
・思考力が低下する
・頭が回らない
・頭痛
・関節痛
・筋肉痛
・のどの痛み
・微熱
・首のリンパ節の腫れ
・筋力の低下

上記のような症状が、慢性疲労症候群で現れる症状になります。
これらの症状の中で、強い疲労感・睡眠障害・思考力や集中力の低下、痛みなどがあれば、慢性疲労症候群ではないかと重視されます。

現状では、強い疲労感が6か月以上も続くというのが、慢性疲労症候群の診断基準となっていますが、そこまで待っていたら病気はどんどん悪くなっていきます。もっと早い段階で診断できるような新しい基準を設ける必要があります。

慢性疲労症候群の原因

風邪などのような感染症をきっかけに発症することが多いようですが、ハッキリとした原因は分かっていません。
血液検査や画像診断で診断がつくような病気ではなかったり、そもそも慢性疲労症候群という病気を知らない医師も多いらしく、潜在的な患者はまだまだ多いのではと言われています。

うつ病と間違えられることも

倦怠感や疲労感が強く、何もする気が起きない。更に、なかなか寝付けないなどの睡眠障害などがあると、周囲も自分も「うつ病?」と思って心療内科へ行き、うつ病と間違えられることも少なくありません。そして、うつの投薬治療を受けて更に症状が悪化するというケースもあります。

筋痛性脳脊髄炎という名称に

慢性疲労症候群という病名では、本来は日常生活さえもままならないような症状であるにも関わらず、「最近なんだか疲れが取れないな」という程度の物に見られてしまうため、「筋痛性脳脊髄炎」という名称にするよう提案されています。

「筋痛性脳脊髄炎の会」というHPがあり、具体的な症状や診断基準の項目など詳細が掲載されています。ご心配の方は、是非参考にされてみて下さい。

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